幸福の「知の旅」にでかけよう

インタビュー

2026年9月25日

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一橋大学名誉教授・PILO KIDS顧問の山内進先生に、自分らしい幸福を見つけるための「知の旅」について伺いました。新しいことを知り、その意味や仕組みが「分かる」ときに生まれる感動は、考える力、創造する力、応用する力へとつながります。変化を続ける時代を生きる子どもたちに、どのような学びが必要なのか。PILO KIDSに寄せる思いとともにお伝えします。

自分の幸福を、自分で見つける

日本の憲法には幸福追求権と呼ばれる権利が定められています。国が憲法で、私たち一人一人が幸福を追い求める権利をもっていると明記しているのです。それも、「最大の尊重を必要とする」権利とまでいっています。このような憲法上の規定は世界的に見ても珍しく、私たちがなによりも誇ってよいものです。

幸福を追い求める権利というときの「幸福」とは何でしょうか。それは、個人が自由に決めることができます。「みんなが考えているよりずっとたくさんの「幸福」が世の中にはあるのに、たいていの人はそれを見つけないのですよ」とメーテルリンクが『青い鳥』でいっているように、幸福は様々です。

憲法が優れているのは、たくさんの幸福のなかから自分が好きな幸福を追い求める自由を大切にする、と定めているからです。どんなに偉い人であっても、幸福をひとつだけ決めて、みなにそれを目指すように強制することは許されません。他人に迷惑をかけないかぎり、ひとりひとりがそれぞれ幸福を見つけ、自分で幸福と思うことができればそれでよいのです。私たちは自由なのです。

「知る」から「分かる」へ

自由に幸福を決めることができるのはとても幸福なことです。それができる国はそう多くありません。でも、そのような世界でこそ、『青い鳥』のように「知の旅」にでることが必要です。自分で幸福をみつけることが必要だからです。「知の旅」で、私たちは多くのことを知ります。知るだけでなく、分かります。

知ると分かるは違います。知るというのはそれまでになかった情報を得ることですが、分かるというのは情報や経験をもとに意味や仕組みを理解することです。分かったとき、私たちは「ああ、そうか」と思いますが、それは一定の意味や仕組みを知ったからです。分かるということは、暗闇から抜け出て明るく素晴らしい景色に出会うような、感動をともなう経験です。

意味や仕組みが分かれば、応用も可能になります。本当の知識を身につけると、それを使っていろいろなことを自由に考えることができるようになります。

変化の時代を切り開くために

世の中は変わります。変わり続けます。でも、たくさんのことがわかって、自分で考えることができるようになれば恐れることはありません。解決策を発見し、自分でよいものを創るために考えるとよいのです。21世紀は大きな変化の時代です。いままでのやり方だけではうまくいかないことがたくさん出てきます。考える力、創造する力、応用する力があれば、AIを使いこなし、多くの人々の役に立つこともできます。新しい時代に必要なのはそのような能力です。

知識だけでは、考え創造し応用する能力を身につけることはできません。「ああ、そうか」と思う楽しい体験と感動、そして分かることが大切です。みなさん、PILO KIDSで「知の旅」を楽しみ、21世紀に相応しい、時代を切り開く能力を身につけ、社会に役立ちながら、自分の幸福を自分なりに追い求めてみてはどうですか。

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